Get Rhythm/Ry Cooder('87)
先日、久々に新宿のディスク・ユニオンにレコードを買いに行ったら、800円、500円、300円コーナーがあり、思わずまとめて安レコ買いをしてしまった。ディスク・ユニオンは,安くても盤質はしっかりしているので,安心できるよい買い物だった。その中の一枚がこれで,CDでしか持っていなかったの…
Ladies and Gentlemen... the Bangles
1981~1983年頃のバングルスの録音をまとめた好企画。特に,5曲入りEPだった『Bangles』の音源がCD化されたのが大きい。友人が購入したそのEPを録音してもらって聴いていた身としては,やっと手に入ったという思いだ。もちろん,アナログ盤があれば一番いいのだ…
Fire And Skill/The Jam
今更ザ・ジャムのライヴでもないよなあ,と思いつつ,HMVのまとめ買いで半額近くになるというお知らせにつられて,ついつい購入してしまったボックス・セット。しかし,1977年から1982年まで年ごとに一枚ずつ計6回分のライヴが収録されているという好企画で,ライヴで綴るザ・ジャムの音楽的変遷とい…
Pack Up The Plantation - Live!/Tom Petty And The Heartbreakers('85)
トム・ペティの2014年のアルバム『ヒプノティック・アイ』が,アメリカのアルバム・チャートで1位を獲得,というニュースを聞いて非常に驚いた記憶がある。トム・ペティがアメリカン・ロックの重要人物であるこ…
Bill LaBounty('82)
AORは洗練されたサウンドで心地よい音楽なのだが,それ故雰囲気作りのBGMになりうる危険性もはらんでいる。そこに落ち込まないようにするために重要なのは,やはりヴォーカリストの力であろう。この道の先達であるボズ・スキャグスがその好例だ。いくら洗練されたサウンドでも,彼のヴォーカルを聴きたくなるから聴…
Colour By Numbers/Culture Club('83)
カルチャー・クラブ最大のヒット作を,日本盤のLP540円で購入。全英1位,全米2位,400万枚のセールスを記録し,シングル曲も「ポイズン・マインド」「カーマは気まぐれ」「ミス・ミー・ブラインド」と全米トップ10ヒット曲を連発。日本盤にはおまけで「タイム」(全米2位…
The Best Of...Tracey Ullman
80年代,イギリスのTVコメディエンヌだったトレイシー・ウルマンは,スティッフ・レコードの社長夫人と知り合いだった縁でレコード・デビュー。全英シングル・チャートのトップ10に次々にヒット曲を連発した。その勢いをパックしたベスト盤が本作。どこから聴いてもポップ全開で,実に幸せな気分…
Punch The Clock/Elvis Costello & The Attractions('83)
アトランティック・ソウルのレコーディング現場にポップ・シンガー,コステロが迷い込んだとでもいうべきアルバム。ソウル・バンドをバックに,とにかくいいメロディを歌うというコンセプトが楽しい。そのためのTKOホーンズの参加であり,R&…
Remain In Light/Talking Heads('80)
ずいぶん久しぶりに聴いてみたが,やはりまぎれもない傑作だ。ニュー・ウェーヴの時代,ファンクやアフロ・ミュージックの導入を図ったグループは多数いたが,そうしたニュアンスをこのレベルまで高めてまとめ上げたアルバムは他にないのではないか。テクノ的なアプローチまでも手中に収…
We Are...The League/Anti-Nowhere League('82)
久しぶりに,これまで聴いたことの無かったパンク・バンドのCDを聴いた。アンチ・ノーウェア・リーグ。何故これまで聴いてこなかったのかというと,このアルバムが発売された1982年は,ディスチャージ,ディスオーダーなどがアルバムを発表していて,それらは…
This Must Be The Place (Naive Melody)/Talking Heads('83)
『きっとここが帰る場所』という映画を観た。噂通り,元ロック・ミュージシャン役のショーン・ペンの外見は,ザ・キュアーのロバート・スミスそっくりだった。その映画のタイトルがトーキング・ヘッズの曲名から採られており,デヴィッド・…
Little Box 'o' Snakes The Sunburst Years 1978-1982/Whitesnake
サンバースト時代のホワイトスネイクのアルバムを集めた8枚組ボックスが発売された。CDというフォーマットの生き残り対策としての,まとめ売りセットものだが,約3000円という安価で購入した。こうしたシリーズはあるア…
25 O'clock/XTC as The Dukes Of Stratosphear('85)
XTCによる変名バンド,デュークス・オブ・ストラトスフィアのデビュー盤。実は発売当時にアナログ盤で買い逃していて,今回たまたまCDショップでリマスター盤を発見して購入した。セカンド・アルバム『ソニック・サンスポット』はアナログ単体で持って…
Element Of Light/Robyn Hitchcock & The Egyptians('86)
ジ・エジプシャンズとのスタジオ盤2作目。ロビン・ヒッチコックらしいポップさをもった佳作。後の『クィーン・エルヴィス』はアメリカのカレッジ・チャートでヒットするような突き抜けたキャッチーさがあったが,本作はいかにもイギリス人らしい…
Where Are All Nice Girls?/Any Trouble('80)
昨年末に購入した『ビッグ・スティッフ・ボックス・セット』に入っていたエニー・トラブルの3曲に、久しぶりに大きく心を動かされた。この小気味よさ、ソングライティングの確かさ、パンク通過後のスピード感に乗ったポップセンス、すべてが自分がロックを聴き始めた頃…
Stands For Decibels/The dB's('81)
学生時代に出会っていたら間違いなく夢中になっていたであろうニュー・ウェーヴ・サウンドを聴かせるdB's。今回初めて聴いたが、ちょっと歪んだ感覚で爽やかなギター・ポップ・サウンドあり、ファンク~アフリカン・リズムを取り入れた当時の先鋭的なサウンドあり、ブンチャカブンチャ…
The Plimsouls('81)
これまであまり手を出してこなかったパワー・ポップというジャンル分けで紹介されているアーティストを最近集めている。納得いくものもあるが、たいしたことのないバンドもある。そんな中でザ・プリムソウルズのファースト・アルバムは、1曲目を聴いてすぐ、これはいい、とわかるレコードだった。他の冴えないパワー・ポ…
A Cappella/Todd Rundgren('85)
初めて聴いたときは、冒頭の「ブルー・オルフェウス」の途中で、ケチャみたいなコーラスが入ってびっくりしたものだ。それはともかくアルバム・タイトル通りに人の声中心のこうしたアプローチは今聴いても十分に興味深い。よく比較される山下達郎の一人アカペラとは違って、大勢でがっと声を出して…
Live From The Camden Palace/Steve Marriott
WOWOWで放送されたスティーヴ・マリオットのライヴを観た。1985年、スティーヴ・マリオット30代後半頃のライヴで自身のギター、ヴォーカル+ベース、ドラムの3ピース・バンド・スタイルでの演奏だ。スモール・フェイセズ、ハンブル・パイ時代の代表曲にブル…
The Up Escalator/Graham Parker And The Rumour('80)
グラハム・パーカーがルーモアとの名義で出した最後のアルバム。聴きやすいながらも曲の良さは粒ぞろいで、パーカーの好調さは持続されている。なんだかよく分からないジャケットはマイナスだが、ブルース・スプリングスティーンが「エンドレス・ナイト…