『ゼアズ・ノー・プレイス・ライク・アメリカ・トゥデイ』カーティス・メイフィールド渾身の一枚[No.1011]

カーティス・メイフィールド,1975年発表の傑作。中古アナログ盤は数が少なかったり,高価であったりしたため,これまでなかなか手に入らなかった。ところが,何のことはない,再発盤が発売されていた。ロニー・レイン『エニモア・フォー・エニモア』のアナログ盤を購入したときもも全く同じで,再発盤が出ていたことを知らなかった。同様に今回も運よくまだ在…
コメント:0

続きを読むread more

山下達郎『Softly』タイトルの割には攻めた内容のまさしくアルバム[No.1010]

山下達郎11年ぶりのアルバム。タイトルはヤマザキマリの描いたジャケット絵から思い浮かんだ言葉らしい。内容はソフトとは思えない彼なりに攻めた曲が入っている。そして,音楽の楽しみ方の主流がサブスクリプション全盛の現在に,アルバムというフォーマットの有効性を改めて教えてくれるところが,流石山下達郎である。 まずアルバム冒頭が,「フェニッ…
コメント:0

続きを読むread more

『ヤング・アメリカンズ』デヴィッド・ボウイ 楽しげでいて実は本気なプラスティック・ソウル[No.1009]

1975年発表,ソウル,ファンクに接近した時期のアルバム。ここでは,自身のルーツの一つである黒人音楽への憧れが率直に表現されている。それでいて,英国ロック界の巨人,ジョン・レノンとのコラボレーションを試みる。この不思議なバランス感覚こそがデヴィッド・ボウイのデヴィッド・ボウイたる所以である。 何しろA面1曲目のタイトル・ナンバーが…
コメント:0

続きを読むread more

『成功しなかった私の作曲キャリア』アンディ・パートリッジ[No.1008]

自然消滅してしまったのか,XTCとしての新作はまるで出ないが,アンディ・パートリッジのソロ作は出る。これは2021年に発表された作品で,私はアナログ盤で持っている。タイトルの意味は他アーティストに提供曲として書かれたが没にされた曲の意。本作は4曲入りでアナログ盤だとLPサイズの33回転盤だ。採用されなかった曲を自分で録音したこの4曲は果…
コメント:0

続きを読むread more

『今夜はドント・ストップ/オフ・ザ・ウォール』12インチ45回転盤と33回転盤の対決は1勝1敗[No.1007]

『今夜はドント・ストップ/オフ・ザ・ウォール』12インチ45回転盤というのを手に入れた。かなり汚れた盤なのでクリーニングをし,満を持してプレーヤーに乗せる。しかし,思っていたほどの音ではない。こんなものか? と思っているうちにA面が終わり続けてB面にひっくり返す。すると,こちらは音が違う。なにやらキラキラしたパンチのある音だ。そこで,『…
コメント:0

続きを読むread more

『カンタベリー・ロック完全版』とギルガメッシュ『不思議な宝石箱』[No.1006]

和久井光司責任編集による『カンタベリー・ロック完全版』が最近発刊された。ちょうど同じ頃,中古アナログ盤を発注していたギルガメッシュ『不思議な宝石箱』が届いた。なかなか良いタイミングである。CDでは持っていたが,これまでレコードで手に入らず探していただけに嬉しい一枚である。これを機にカンタベリー・ロックがマイ・ブームになりそうな予感がする…
コメント:0

続きを読むread more

映画『アメリカン・ユートピア』デヴィッド・バーン×スパイク・リー[No.1005]

映画『アメリカン・ユートピア』を観た。デヴィッド・バーンとスパイク・リーという不思議な組み合わせ,見るからに怪しげなバンド・メンバーのヴィジュアル。一体どうなることかと,正直おっかなびっくり観に行った。すると,本編の前にデヴィッド・バーンとスパイク・リーの対談が追加されているヴァージョンだった。おかげで本作品の成り立ちを理解でき,安心し…
コメント:0

続きを読むread more

ホール&オーツ『モダン・ヴォイス』シンプルなセルフ・プロデュース作[No.1004]

全アルバムとまではいかないものの,ホール&オーツは結構LPで持っている。ざっと思い出しただけでも8枚は確実に所有している。しかし,このアルバムはまだ持っていないと思い購入したのが『モダン・ヴォイス』。白黒の一見地味目のジャケットだが,「キッス・オン・マイ・リスト」「ユー・メイク・マイ・ドリームス」と2曲のヒットシングルを収録している。購…
コメント:0

続きを読むread more

『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド完全版』そして『ホワイト・ライト / ホワイト・ヒート』の衝撃[No.1003]

和久井光司責任編集による『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド完全版』を購入。ヴェルヴェッツは勿論,メンバーのソロまで網羅したレコード・ガイドで見事な仕上がりの書籍だ。これを機に,最近聴いていなかった『ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート』を久しぶりに聴いてみた。結論はやっぱり「シスター・レイ」である。今回聴き直して改めて衝撃を受けた。 …
コメント:1

続きを読むread more

ジョイ・ディヴィジョン白熱のライヴ『Les Bains Douches』[No.1002]

このライヴ盤の新品LPがアマゾンで安く手に入ると友人が教えてくれた。この音源の存在すら知らなかったので,早速発注すると翌日には届いた。聴いて驚いた。これは熱い演奏だ。スタジオ盤の冷え冷えとした雰囲気を払しょくする熱のこもったまさしくライヴである。アナログ盤で聴けるのがまた嬉しい。これは良い買い物をした。 そもそも,2001年に発売…
コメント:0

続きを読むread more

「ヘイ・ブルドッグ」映画『イエロー・サブマリン』サントラ収録[No.1001]

先月,ビートルズ「レイン」をアナログ盤で聴きたくて中古LPを買った記事を書いた。今回は「ヘイ・ブルドッグ」をアナログで聴きたくて『イエロー・サブマリン』を中古盤で購入した。私の頭の中ではサントラ扱いで軽視していた。しかし,冷静に考えれば本アルバムだけに収録されている曲が4曲あるではないか。そのうちの一曲が「ヘイ・ブルドッグ」なのだ。 …
コメント:0

続きを読むread more

オヴェイションズ『ピース・オブ・マインド』LPで購入[No.1000]

これまでCDでベスト盤は持っていたが,中古LPでオヴェイションズを購入した。『ピース・オブ・マインド』『フックト・オン・ア・フィーリング』の2枚である。前者は60年代の録音を集めて一枚にしたもの。70年代に編集盤として発表された。そのサウンドはサザン・ソウル・スタイルで,跳ねるリズムが心地よい。そして,主役のオヴェイションズはコーラスグ…
コメント:1

続きを読むread more

ピンク・フロイド「Hey Hey Rise Up」28年ぶりの新曲はダイレクトな反戦歌[No.999]

今回のロシアによるウクライナ侵攻に対して,反対を表明する作品をいち早く発表したのがピンク・フロイドと知って驚いた。しかも28年ぶりの新曲とは。すでにYouTubeで発信されているので,是非チェックしてもらいたい。 「Hey Hey Rise Up」の録音メンバーは,デヴィッド・ギルモア(ギター),ニック・メイスン(ドラム),ガイ・…
コメント:0

続きを読むread more

『コーダ あいのうた』合唱曲の選曲にやられる[No.998]

アカデミー賞作品賞など3部門受賞で話題の『コーダ あいのうた』を観た。映画自体は楽しく出来の良い作品だった。しかし,それよりも驚かされたのは,主人公が合唱のクラスで歌う楽曲の選曲だ。高校の授業で取り上げるには,ロックやブラック・ミュージックなどあまりにもポピュラー音楽すぎて,いちいち喜んでしまった。どんな楽曲だったかについて以下に記すの…
コメント:1

続きを読むread more

ブリティッシュ・ロックの良心 スティーヴ・ウィンウッド 『アーク・オブ・ア・ダイヴァー』[No.997]

60年代にデビューした英国ロック・ミュージションのほとんどは,黒人アーティストに影響を受けてロックを始めている。特にヴォーカルで言うと,スティーヴ・マリオット,ヴァン・モリソン,エリック・バードン,ロッド・スチュアート,ポール・ロジャースなど,ソウルフルな歌い方のヴォーカリストが多いが,スティーヴ・ウィンウッドもその一人だ。しかし,彼の…
コメント:0

続きを読むread more

チープ・トリック ファースト・アルバム再評価[No.996]

チープ・トリック初期のスタジオ・アルバムはどれもピンと来ない。『蒼ざめたハイウェイ』『天国の罠』『ドリーム・ポリス』と何やら音が弱い。したがってよく聴くのはやはり『at 武道館』になるわけだ。ところが,先日たまたまファースト・アルバムのアナログ盤を手に入れて聴いて驚いた。何だこのガツンと来る音は。他のアルバムと明らかに違う。これは一体ど…
コメント:0

続きを読むread more

今こそ忌野清志郎の歌が聴きたい[No.995]

毎日のニュースを見るにつけ,無性に忌野清志郎の歌が聴きたくなる。東日本大震災の時もそうだった。コロナウイルスが感染し始めたころもそうだった。そして,今もそうだ。もし彼が存命なら,間違いなくすぐに反応して歌っているに違いない。世の中で何かが起きたとき,そして忌野清志郎がそれはおかしいと感じたとき,彼はすかさずその気持ちを歌にした。今こそ彼…
コメント:0

続きを読むread more

ビートルズ『レアリティーズ』[No.994]

ビートルズ「レイン」を久しぶりに聴こうと思ったが,アナログ盤では持っていないことに気付く。アルバム未収録曲は,CDでは『パスト・マスターズ』シリーズにまとめられていた。アナログ盤ではどうか,と探してみると『レアリティーズ』というアルバムが存在することを知り,中古盤を発注した。届いたレコードを早速聴いてみようとジャケットを手に取ると,そこ…
コメント:1

続きを読むread more

『風街オデッセイ2021 Day1』を観る[No.993]

松本隆作詞活動50周年記念オフィシャル・プロジェクトが『風街オデッセイ2021』と題されたイベントである。先日WOWOWで放送されたのでまずはその「Day1」を観てみた。ちなみに「Day2」も放送されたので今後観る。松本隆の手掛けた楽曲をゆかりのあるアーティストが入れ代わり立ち代わり歌っていく内容だ。はっぴいえんどのステージもあり,自身…
コメント:0

続きを読むread more

甲斐バンド 洋楽を日本に定着させようと奮闘[No.992]

You Tubeには昔のラジオ番組をエアチェックした音源がよく載っている。最近見つけたのは大滝詠一と甲斐よしひろが対談している80年代の番組。珍しい組み合わせだと思ったが,話の中身が実に興味深い。例えば,「大滝さんははっぴいえんどの『颱風』で,「辺りはに/わかにか/きくもり」と言葉を分けて歌っていたでしょ」と,不自然な譜割をいきなり指摘…
コメント:0

続きを読むread more