『忌野清志郎ベスト・ソングス』に異議あり[No.909]

ミュージック・マガジン2020年7月号の特集が「RCサクセション~忌野清志郎ベスト・ソングス100」というもの。30人の選者が1位から25位まで順位をつけて選んだ結果で,100曲を決めるという企画だ。記事を読む前から1位は「トランジスタ・ラジオ」で,あとは「雨上がりの夜空に」「スローバラード」あたりのRCサクセション時代のナンバーが上位…
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イタリアン・プログレのはみだし具合[No.908]

テクニカルなインストゥルメンタル演奏が高速で展開するロックが聴きたくなり,レコード棚でプログレを物色する。まず思いついたのがジェントル・ジャイアントのライヴ盤『プレイング・ザ・フール』。演奏途中でメンバーが楽器を持ち替える演出もある超絶演奏集団である。しかし,レコード盤のコンディションがあまり良くない。そこでふと目に付いたリターン・トゥ…
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『つづれおり』キャロル・キング[No.907]

今,レコード・クリーニングを終えたばかりの『つづれおり』を聴いている。綺麗にしたはずのレコードなのに,1曲聴くごとにレコードを止めている。それは何故か。雑音がひどく続けて聴くことができないからだ。クリーニングをしたにもかかわらず,こんなことになるとは。原因は,レコード盤に付着したゴミや埃である。 私が所有する『つづれおり』は,日本…
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ジャパニーズ・シティ・ポップの名曲?[No.906]

『レコード・コレクターズ7月号』の特集は「シティ・ポップの名曲ベスト100 1980-1989」。アルバムではなく曲単位で,しかもランキング形式。1位が大滝詠一「君は天然色」だったら嫌だなあ,と思いつつページをめくると,1位はその弟子山下達郎「SPARKLE」だった。安心したものの山下達郎の曲の中で「SPARKLE」が1位になるあたりは…
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スタジオ盤より活きが良い 忌野清志郎のソロ・ライブ[No.905]

RCサクセションと並行して行われた忌野清志郎のソロ活動。初ソロ作はイギリス録音の『RAZOR SHARP』。イアン・デューリーのバック・バンドであるザ・ブロックヘッズをバックに録音した快作だった。その後、凱旋帰国ライヴとの触れ込みで「ライヴ・イン・ジャパン」を名乗るコンサートが行われ、ライヴ録音盤『HAPPY HEADS』が発売された。…
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これぞロックなミュージシャン ロリー・ギャラガー[No.904]

いろいろ考えてみたが、最もロックなシンガーソングライター&ギタリストはロリー・ギャラガーではないか。常に自身のバンドとともにレコーディングとライヴを行っている点においても、実にロックを体現している。なおかつ、およそ駄作がないというのも驚異的だ。曲が書けて歌えてギターも弾けるまさしくロックな男だ。 テイスト解散後、ソロとしてデビュー…
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「君の瞳に恋してる」不思議なコード進行[No.903]

洋楽のギター譜が載っている本をたまたま見ていたら、この曲が載っていた。曲をかけながらギターをコード弾きしてみると、1番と2番で使っているコードが違う。にもかかわらず、サビのコード進行は全く同じ。これは一体どういうことなのか。1番はEから始まり、2番はGから始まる。ただし進行は同じなので転調しているということになるのだが、サビは同じコード…
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アコースティックギターのロック 『レッド・ツェッペリンⅢ』[No.902]

時折無性にアコースティックギターが主役のロックが聴きたくなる。まず,頭に浮かぶのはイギリスの古いロックだ。トラッドの伝統がある国にふさわしくアコースティックギターがよく使われている。しかし,ペンタングルなどまでいくと,演奏がハイブリッド過ぎて,聴くのが疲れる。また,トラッド・ロック系はトラッド色が強すぎるのも気分に合わない。そこで久しぶ…
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上を向くロック・バンドのジャケット 『マイ・ジェネレーション』[No.901]

バンド・メンバーが立ち,カメラを見上げているジャケットと言えば,やはりまずは,ザ・フー『マイ・ジェネレーション』だろう。この有名なジャケットにオマージュを捧げるバンドがいくつかある。スペシャルズ,プリテンダーズ,アンダートーンズなどだ。それらには実は共通点がある。それが非常にロックらしい理由なのだ。 ザ・フー『マイ・ジェネレーショ…
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AC/DC 『バック・イン・ブラック』音がいいレコード[No.900]

AC/DCと言えば,普段はライヴ盤を聴くことがほとんどだった。先日たまたま深い意味もなく久しぶりに『バック・イン・ブラック』をアナログ盤で聴いてみた。そこで驚いたのが,このスタジオ盤の音の良さだ。こんなにもよい録音だったのかと,耳を疑ってしまった。流石は,マイケル・ジャクソン『スリラー』に次ぐ世界第2位の売り上げを誇るモンスター・アルバ…
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アンダートーンズ 1979年遅れてきたUKパンク[No.899]

2月に書いた記事で,1979年の英ロックの充実ぶりについて触れた。その際,遅れてきたパンクとしてアンダートーンズ,スティッフ・リトル・フィンガーズなどを挙げた。今回は1979年のUKパンクを紹介しよう。中でもアンダートーンズのファースト・アルバムは良い出来だ。フィアガル・シャーキーの独特の声質,推進力抜群のバンド・サウンド,そしてポップ…
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12インチ45回転の威力その2[No.898]

ちょっと前の回で12インチ45回転の威力について紹介した。その後もレコード棚から12インチ45回転盤を見つけたり,新たに購入したりして,また何枚か聴いてみた。そこで,今回は「その2」と題して,12インチ45回転のレコードの音の良さをお伝えしよう。まずは佐野元春『クリスマス・タイム・イン・ブルー』から。レゲエ・ナンバーの特徴として,ベース…
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TOKYO ROCK BEGINNINGS -日本語のロックが始まる「はっぴいえんど」前夜- [No.897]

WOWOWで放送されたドキュメンタリー番組を録画していたのをやっと観た。タイトル通りの内容で,当時の事情を知るものにインタビューしたものをつなげた構成である。東京で英米のロックを聴き,日本人がロックを作っていこうとする黎明期の様子が様々なエピソードで綴られていく。番組を見ながら,なぜ海外の音楽であるロックに日本人である我々は心を惹かれた…
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『夢織り人』ゲイリー・ライト[No.896]

収入の多くをライヴ,コンサートに頼っているミュージシャンたちには,どうにかこの苦境を乗り越えてほしいと思う。私にはレコードを聴くことしかできないが,騒動が収まった頃には,世界中に生演奏が溢れ返ることだろう。その日が一日も早く訪れますように。さて,今日紹介するゲイリー・ライト『夢織り人』は,タイトル曲「ドリーム・ウィーヴァー」が全米1位を…
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12インチ45回転の威力[No.895]

先日,中古レコード店でアメリカのパワーポップ・バンド,プリムソウルズの82年作の見覚えのないジャケットを見つけた。安かったのでそのまま購入し,家に帰ってからシングル盤だと気付いた。まあ,それでも聴いてみようとレコードをかけてみた。久しぶりの45回転だ。すると,その音質に驚いた。高音の伸び,低音のパンチ力,そして各楽器の解像度の良さ,どれ…
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『ラーク』リンダ・ルイス[No.894]

この傑作をついにアナログ盤で購入。リンダ・ルイスといえばやはりこの一枚。というより,これしか聴いたことがない。たぶん,このアルバムがあればそれでよいのだろう。そう思わせる作品だ。リンダ・ルイスは英国の黒人シンガーソングライターで,本作は1972年の発表。他に類を見ない個性的なアルバムだ。 英国の女性黒人シンガーソングライターという…
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100 プルーフ・エイジド・イン・ソウル [No.893]

久しぶりにフラッシュ・ディスク・ランチのアナログ洗浄液で,数枚まとめてレコードをクリーニングをした。そのうちの一枚が,100 プルーフ・エイジド・イン・ソウル『サムバディーズ・ビーン・スリーピング・イン・マイ・ベッド』だった。スクラッチ・ノイズや埃っぽい靄がかかった音が,立体的で力強いサウンドに蘇った。流石の威力である。不思議なジャケッ…
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「センチメンタル・レディ」ボブ・ウェルチ[No.892]

フリートウッド・マック『枯木』をアナログ盤で購入した。「センチメンタル・レディ」を聴きたいがためである。勿論ボブ・ウェルチの手になるナンバーだ。後にソロ・アルバム『フレンチ・キッス』で再レコーディングしてヒットさせた曲だ。『フレンチ・キッス』ヴァージョンよりもさらに地味な仕上がりだ。しかし,イギリス的な湿り気があるとも言える。どちらのヴ…
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『東京は夜の七時』矢野顕子 シティ・ポップ?[No.891]

先日,中古レコード市で初めて本作のアナログ盤を見つけた。長いこと探していたが,遂に見つけた。レコードの帯にこだわる人もいるが,私は特に思い入れはない。昔から帯は外していた。今回購入したアルバムは帯付きで,「豪華ミュージシャンのサポートを得て贈る”天真爛漫”矢野顕子グローバルな愛の世界!」と宣伝文句が躍っている。まあ,確かに言いえて妙。豪…
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1979年の英ロック[No.890]

前々回の記事でギャング・オブ・フォーのアンディ・ギル死去の話題を取り上げた。その際,久しぶりにアルバムを聴いたところ,発売された1979年のイギリスのロックの充実ぶりを再確認した。そこで,今回は1979年英ロック特集である。時はパンクからニュー・ウェーヴへと移行する真っ只中。続々と有望新人がデビューしている。まずは,この年にアルバム・デ…
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