1979年の英ロック[No.890]

前々回の記事でギャング・オブ・フォーアンディ・ギル死去の話題を取り上げた。その際,久しぶりにアルバムを聴いたところ,発売された1979年のイギリスのロックの充実ぶりを再確認した。そこで,今回は1979年英ロック特集である。時はパンクからニュー・ウェーヴへと移行する真っ只中。続々と有望新人がデビューしている。まずは,この年にアルバム・デビューしたアーティストから紹介していこう。

ザ・キュアー,ソフト・ボーイズ,ジョイ・ディヴィジョン,ジョー・ジャクソン,ギャング・オブ・フォー,ザ・ポップ・グループ,スリッツ,エッセンシャル・ロジック。いかにもニュー・ウェーヴと呼ぶべきメンツが揃っている。これに,スペシャルズ,マッドネスとスカ・リバイバル・バンドを加えるとさらに幅が広がる。おまけにフライング・リザーズまでいる。そして,ちょっと遅れたパンク・バンドがスティッフ・リトル・フィンガーズ,アンダートーンズ,UKサブスだ。見事なラインナップである。

すでにデビューしている新人たちも,この年良いアルバムを発表している。クラッシュ『ロンドン・コーリング』,エルヴィス・コステロ『アームド・フォーセス』,ザ・ジャム『セッティング・サンズ』,ポリス『白いレガッタ』,ブームタウン・ラッツ『哀愁のマンデイ』,XTC『ドラムス・アンド・ワイヤーズ』,ストラングラーズ『Xサーツ』,バズコックス『ア・ディファレント・カインド・オブ・テンション』,パブリック・イメージ・リミテッド『メタル・ボックス』,イアン・デューリー『ドゥ・イット・ユアセルフ』。よくぞこれだけ揃ったものだ。

ベテラン勢は,若者のパワーの前にさすがに分が悪い。それでもロバート・フリップ『エクスポジャー』,UK『ナイト・アフター・ナイト』,スーパートランプ『ブレックファスト・イン・アメリカ』,ピンク・フロイド『ザ・ウォール』とプログレ勢がよく健闘している。しかし,この後は厳しい戦いを強いられていくことになるのだが。

最もこの年を象徴しているアルバムが,レッド・ツェッペリン『イン・スルー・ジ・アウトドア』だろう。英ロックの主役はニュー・ウェーヴ勢にとって代わられたことが良く分かる。そんな中,ベテランでありながらニュー・ウェーヴに接近してプロデュースもしていたニック・ロウ『レイバー・オブ・ラスト』は,彼のしぶとさをよく表したアルバムだった。

今後もこのシリーズは時々続けていきたい。ロックには充実した年があるものだ。
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