[No.315]Blackened/Metallica('88)

「ブラッケンド」/メタリカ('88)。
何と言ってもタモリ倶楽部の「空耳アワー」でジャンパーを獲得した曲だ。しかも、1曲で2カ所の空耳を有し、その両方がジャンパー獲得という偉業を成し遂げたナンバーである。
長いイントロの後の歌い出しが「バケツリレー、水よこせ」。3分過ぎの箇所では「アホでしょ、バカでしょ、ドラえもんでしょ。素晴らしすぎる。不滅の空耳ナンバーである。
さて、問題は空耳アワーではなくて曲の構成である。1曲の中でのテンポの変化およびリズム・パターンの頻繁な変化。わざと複雑にしているのではないかと思えるような曲の展開は、まるでプログレのようだ。「ブラッケンド」に限らず、アルバム収録曲が全体的にプログレ風の曲作りなのは何故なのか。手元にある資料では、メタリカとプログレの関係について言及しているものがないので、何とも言えないがどう聴いても普通ではない。意図的にややこしいアレンジにしているように聞こえるのだ。
次作の『メタリカ』(通称『ブラック・アルバム』)では、これほどのリズム・チェンジは聴かれず割と普通の曲展開であるところを見れば、『メタル・ジャスティス』が特異な位置にいるらしいことが分かる。ちなみに『メタリカ』は全世界で2200万枚を売り上げているらしいので、より一般性を増した作りだということか。
『メタル・ジャスティス』で特徴的な音作りとしては、ベースがほとんど聞こえないことか。『レコードコレクターズ・2008年10月号』行川和彦は、編集の段階で余計だと思えるものを削除した結果ハードボイルドでストイックな音作りになったという意味の記述をしている。ギター2本にドラム、そしてヴォーカル。それだけで出来上がった『メタル・ジャスティス』のサウンドはやはり尋常ではない緊張感が漲る作品に仕上がっている。
にもかかわらず、空耳に聞こえるところがこの作品の価値をいっそう高めている。日本だけに限った話だが。これほど張りつめた曲なのに「バケツリレー」だし「ドラえもんでしょ」なのだ。

...AND JUSTICE FOR ALL
Universal/Mercury
1990-10-25
Metallica

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