The Ovations Featuring Louis Williams - Goldwax Recordings
まだまだ暑い夏にサザン・ソウルを聴く暑苦しさは如何なものか。しかし,聴きたくなるのだ。真夏に濃厚なラーメンが食べたくなるように。そこでつい手に取ったのがオヴェイションズ。サザン・ソウルといいながらも,それほど暑苦しくは…
Greatest Hits/Sly & The Family Stone
最近,自分なりのロック名盤リストづくりをしながら,ベスト盤などの編集盤も見逃せないと気付いた。オリジナル・アルバムに匹敵するような重要な編集盤がアナログ時代にはあったものだ。現在のCDフォーマットでは収録時間の長さを生かしてとにかくヒット曲や代表曲を詰め込んだよ…
70年代ファンク界の大物、オハイオ・プレイヤーズ。どのアルバムもエロティックなジャケットでイメージ戦略を図り、粘っこく絡みつくようなファンクと、甘いムードたっぷりのスロー・ナンバーで押し通した。アルバムの数が多いが、手っ取り早く全体像を知りたい人は各種編集盤が出ているのでそちらを活用しよう。私は十数年前に購入した「THE BEST 12…
Live At Wembley July 16.1988/Michael Jackson
『バッド』発売25周年に伴って発表された同アルバムのツアー映像。ロンドンでのライヴでこの時マイケル・ジャクソンは29歳。整形で顔面が崩壊していく以前の若いマイケルが、ものすごい勢いで歌い踊る姿が捉えられた、ファンなら待望の映像であろう。ともかく元…
Lady Soul/Aretha Franklin('68)
今週はずっとアレサ・フランクリンばかり聴いていた。アレサといえば、編集盤『アレサズ・ゴールド』で60年代後半の代表曲をまとめて聴いたのが始まりだった。音楽評論家萩原健太の言うように、この時代のソウル、R&Bミュージックは基本的にシングル盤中心だと思っていたので、オリジナル・…
Graham Central Station('73)
スライ&ザ・ファミリー・ストーン脱退後、ラリー・グラハムが発表したアルバムがグラハム・セントラル・ステイション名義の本盤である。日本盤のライナー・ノーツによると、元々はホット・チョコレートというバンドをプロデュースしようとしていたところ、彼らのライヴに飛び入りでステージに立ち、あ…
Sweet Inspiration The Song Ob Dann Penn & Spooner Oldham
マッスル・ショールズ・スタジオを拠点にして、多くのアーティストに曲を提供し続けたソング・ライター・チームがダン・ペン&スプーナー・オールダムだ。彼らが書いた60年代の曲を中心に全24アーティストの作品が集められたコンピレー…
"My Girl"/The Temptations('64)。
何度聴いても楽曲の仕上がりの素晴らしさにため息の出る名曲中の名曲。曲作りの良さとアレンジの巧みさに、ヴォーカル及びコーラスの表現力が加わり見事なまでに構築された、ある意味でポップスの完成形の一つがこれだ。
ベースのみによるイントロに印象的なギターのリフとフィンガーテ…
"Aretha Live At Fillmore West"/Aretha Franklin('71)。
何と言っても「エリナー・リグビー」の衝撃である。初めて聴いたときは曲名もよく確かめずに聴いていて、後から「エリナー・リグビー」だったのか、と驚いた思い出がある。もう一度聴き直してもどこが「エリナー・リグビー」なのかすぐには分からな…
'That's The Way Of The World'/Earth, Wind & Fire('75)。
ホーン・セクションを従えた自前のバンドで活動した黒人グループだが、早い時期からロック・イベントにも参加するなど、黒人音楽シーンを越えて広く白人マーケットへの参入を図って成功したのがアース・ウィンド&ファイアーだ。しかしポップ化…
"If You Need Me"/Solomon Burke('63)。
ソロモン・バークが移動中の飛行機内で亡くなった。享年70歳。自然死と見られるとのこと。先日も来日してライヴを行っていたが、今回も公演先のオランダでのことで、ミュージシャンとしてツアー中の死とは最後までエンターテイナーだったんだなあ、と感慨にふけってしまった。
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Love Having You Around/Stevie Wonder('72)。
スティーヴィー・ワンダーと言えば、エディー・マーフィーが「サタデー・ナイト・ライヴ」でネタにしていた物真似を思い出してしまうのは良くないことだと思いつつ、反射的にあの映像が浮かぶ。誰にでも上手に撮れるというカメラのCMのパロディで、スティーヴィー・ワ…
Mardi Gras In New Orleans/The Dirty Dozen Brass Band('86)。
このライヴ・アルバムを初めて聴いたのが大学生の頃。ブラス・バンドというものに対する私の認識はこの一枚でがらりと変えられた。日本で言うところのブラス・バンドは高校の吹奏楽部のことを指すのが一般的だ。それに対してこのバンド…
原題は "Don't Stop 'Til You Get Enough" です。またも長くてタイトル部分に入らず。
死んじゃいましたねえ、マイケル・ジャクソン。ミュージシャンが死ぬとどうしても追悼記事になってしまいますが、これはしょうがない。何せ「キング・オブ・ポップ」ですから(ついさっきこの呼称を知った、ポップだったんだねえ、やっぱ…