All Set/Buzzcocks('96)
バズコックスのスタジオ盤で唯一聴いたことがなかった『オール・セット』を入手した。初期UKパンクの生き残りであり,いまだにそのスタイルを保ち続けているという稀有な存在だ。したがって本作もどこから聴いてもバズコックスそのものであり,基本的には何ら変わっていない。どのアルバムもほとんど変化がない…
The Neighborhood/Los Lobos('90)
随分久しぶりにロス・ロボスの本作を聴いたが、ミッチェル・フルームと組んでサウンド実験を始める直前のアルバムでほんの少しその気配を感じさせるところが面白い。「エンジェル・ダンス」1曲だけがミッチェル・フルームのプロデュースだが、3曲目の「アイ・ウォーク・アローン」の左チャン…
South Of I-10/Sonny Landreth('95)
数ヶ月前のFM番組でピーター・バラカンが紹介するまで、サニー・ランドレスなるミュージシャンのことを全く知らなかった。とにかくそのスライド・ギターの強烈な演奏が耳に残った。しばらくしてCDショップで発見したときは、彼のアルバムはブルース・コーナーに置かれていた。ロックの…
Ritual De Lo Habitual/Jane's Addiction('90)
実に久しぶりに聴いたジェーンズ・アディクション。発表当時はこの手のサウンドが大好きで良く聴いていたのだが、最近はすっかりご無沙汰していた。今聴いてもこの勢いはなかなかのものだ。ファンク調の曲が多く、演奏力も意外に高い。当時の好みはグランジより、こち…
Scream,Dracula,Scream!/Rocket From The Crypt('95)
CD棚の整理をしていたら、95年のコーナーで久しぶりにロケット・フロム・ザ・クリプトを発見した。かれこれ10年近く聴いていないかも知れない。早速再生してみると、これは凄い。パンクのエネルギーをそのままに、より一層パワーアップしたサウンド…
Nirvana Live In Seattle 1991
WOWOWが3チャンネルになってから映画やライヴの放送が増え、積極的に観たいわけではないが、せっかくだから録画しておこうという番組がたまってきた。このニルヴァーナのライヴもその一つだ。特にファンでもなく『ネヴァーマインド』しか聴いたことがない。しかも極端に言えば「スメルズ・ライ…
Magic And Loss/Lou Reed('92)
アルバム『マジック・アンド・ロス』を再現するライヴ映像を初めて観たというか、現在観ている途中なのだが、曲順どおりに演奏が進められていく。勿論ルー・リードのこと、ステージ上で派手なアクションなどあるわけもなく淡々とライヴが展開していく。もともと音数が少なくスローなナンバーも多い地…
"Never Let Go"/Camel('93)。
キャメルの2枚組ライヴCD。1枚目の選曲は代表曲を連発。2枚目は当時の最新スタジオ作『ダスト・アンド・ドリームス』の全曲演奏に「サウスクウォーチ」「レディー・ファンタジー」のアンコール・ナンバーだ。充実の内容でキャメルの底力を見せつけられる。
とはいっても、すでにこの当時オリ…
"Keys To Ascension"/Yes('96)。
イエス黄金期のメンバーによる96年の復活アルバムが4CD+1DVD仕様で再発された。『キーズ・トゥ・アセンション』『キーズ・トゥ・アセンション2』のそれぞれCD2枚組アルバムを持っているにもかかわらず、ライヴDVD見たさに購入してしまった。これだけのヴォリュームでも低価格だっ…
'Milk(Ode To Billy)'/Anthrax('91)。
去年の暮れからプログレとメタルの関連を調べているのだが、サウンド面でのめまぐるしい展開とか、ストーリー性のあるロック・オペラ的トータル・アルバムとか、抒情的でシンフォニックな音づくりとか、さまざまなアプローチがあるようだ。一つ目の好例としてアンスラックスを紹介しよう…