AC/DC 『バック・イン・ブラック』音がいいレコード[No.900]

AC/DCと言えば,普段はライヴ盤を聴くことがほとんどだった。先日たまたま深い意味もなく久しぶりに『バック・イン・ブラック』をアナログ盤で聴いてみた。そこで驚いたのが,このスタジオ盤の音の良さだ。こんなにもよい録音だったのかと,耳を疑ってしまった。流石は,マイケル・ジャクソン『スリラー』に次ぐ世界第2位の売り上げを誇るモンスター・アルバムだ。サウンドもしっかりとした録音だったのだ。

何といってもギターの音だ。ヤング兄弟が左右のトラックに分かれて各自のギターをプレイする。この左右分割が互いのギターの音色をはっきりとさせている。違うフレーズを弾いているときのプレイの違いがよく分かる。そして曲の中盤ではよく兄弟で同じリフを演奏するのだが,このユニゾン・プレイがギター・サウンドを分厚くする。間奏では,その上にアンガス・ヤングのソロが重なってくる。とにかくギターの音がよく録れている。

リズム隊がまたいい。ほぼ余計なことをしないベースとドラムの堅実なプレイ。必要以上に手数を多くしたり複雑なラインを演奏したりしないことで,逆にリズム隊もまたはっきりと聴こえる。さらに言うと,ドラムはシンバルやハイハットの音がよく録れている。ベースは太い音でボトムを支えている録音だ。

このアルバムのプロデューサーが,有名なロバート・ジョン”マッド”ランジだ。前作『地獄のハイウェイ』から次作『悪魔の招待状』までを手掛けている。そこでこれも久しぶりに『悪魔の招待状』を聴いてみたのだが,『バック・イン・ブラック』ほどの録音の威力はなかった。『バック・イン・ブラック』の音の引き締まり方とは違うのだ。やはり本作は特別だったのだ。そのジャケットの黒が示す通り,余計なものがなく,必要なサウンドだけがシンプルに提示されている。名盤とされる理由の一つを見つけた思いだ。
Back in Black (Dlx) - AC/DC
Back in Black (Dlx) - AC/DC悪魔の招待状 - AC/DC
悪魔の招待状 - AC/DCAC/DC Live: Collector's Edition - AC/DC
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