[No.574]『』オリジナル・サウンドトラック/10cc('75)

The Original Soundtrack/10cc('75)
先日発売されたストレンジデイズ12月号ロル・クレームのインタビューが掲載されていて、10cc時代のことに話が及ぶと『オリジナル・サウンドトラック』について興味深い言及があった。「パリの一夜」クイーン「ボヘミアン・ラプソディ」に影響を与えたのではないか、というインタビュアーの指摘に対して、「そんな噂を聞いたことがあるけど、わからないな」とした上で、アメリカでタクシーで移動中にラジオで自分たち10ccの曲が流れた! と思ったら「ボヘミアン・ラプソディ」だったというものだった。

10cc「アイム・ノット・イン・ラヴ」以外はどうも苦手でこれまでほとんど聴くことがなかった。それでも『オリジナル・サウンドトラック』は持っていたので、噂の「パリの一夜」を聴いてみた。確かにこれは「ボヘミアン・ラプソディ」の元ネタと言っても十分通用する内容だった。3部構成のロック・オペラ作品で、8分29秒というほどほどの長さ。オペラ風の男性コーラス。ブンチャンブンチャンというリズムとキャバレー風ピアノ。フレディ・マーキュリーが影響を受けたとしても不思議ではない。

本作は男性コーラスやピアノがあちこちに出てくるので、「パリの一夜」だけがロック・オペラ風の音楽性ではない。架空の映画のサウンドトラックというコンセプト・アルバムなので、プログレとしての機能も持ち合わせている。改めて全体を聴き直してみたら、以前の悪い印象もなく普通に聴けた。たぶん大仰なところやエレキギターの音色が気に入らなかったのではないだろうか、と自分のことながら他人事のように感じてしまった。

グラム・ロックの持つ演劇性と過剰さを受け継ぎながら、ポップに展開しようとしたのが本作だろうか。いずれにせよユニークな音楽性であることは間違いない。ついでに言うとフレディ・マーキュリー「パリの一夜」を聴いていたのもほぼ間違いない。聴けばわかる。

10cc ― オリジナル・サウンドトラック+2
マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
1998-02-18
10cc

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