[No.325]夜に抱かれて/ロキシー・ミュージック('82)

'More Than This'/Roxy Music('82)。
先日、ラファエロ前派に属するロセッティという画家の作品を教えてもらう機会を得た。女性をモデルとした作品が多いのだが、その画集の中で明らかに観たことがある一枚を見つけた。レコード・ジャケットになっている絵であることは分かった。しかもロキシー・ミュージックの作品であるというのもパッとひらめいた。しかし、一体どのアルバムなのか。ロキシー・ミュージックも女性を使ったジャケットばかりなのだが、画家の作品というのは記憶にない。にもかかわらず、ロキシー・ミュージックで使われていたという点だけは妙な確信があった。
帰宅してからネットで検索してみると答えが判明した。確かにロキシー・ミュージック。しかしアルバムではなく、シングル盤のジャケットだった。「夜に抱かれて」。かすかな記憶の線が綺麗につながった。私はシングル盤を集めることはほとんどしないので、きっと発売された1982年の時の記憶だろう。手持ちの雑誌など、ロキシー・ミュージックの特集記事や写真を探しても「夜に抱かれて」のシングル盤の写真は見つからなかった。ということは中学生の頃に観た記憶ではないだろうか。だとしたら、それ程印象に残る絵だったのだろうか。
肝心の曲の方だが、とにかく音のいいレコードとして有名だった『アヴァロン』だけに、音質は抜群。曲調は優雅で繊細、AORと言ってもよさそうなサウンドだ。心地よい。
コード進行を追ってみると、何と4つのコードしか使っていない。F#とBとG#mとC#だけ。たったそれだけであの美しい曲が書けるのだ。シンプル・イズ・ベストとよく言うが、これはまさにその好例。ブライアン・フェリーを見直してしまった。
思えば、ロキシー・ミュージック初体験の曲だったかもしれない。ロック小僧にとってはあまりに洗練されすぎた曲だったのだろうが、それでもいまだに折にふれて聴く機会がある。何も知らない中・高生にとってもそれだけ魅力のあった楽曲、アルバムだったのだろう。今にして思えば、変な刷り込み方をされたロキシー・ミュージックだ。
画像


アヴァロン(紙ジャケット仕様)
EMIミュージック・ジャパン
2007-09-26
ロキシー・ミュージック

ユーザレビュー:
みずみずしさと躍動感 ...
ヨーロピアン・ロック ...
最後にして最高傑作G ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ


"[No.325]夜に抱かれて/ロキシー・ミュージック('82)" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント