『原子心母』ピンク・フロイド 70年代の日本盤購入[No.943]

アナログで聴いてみたいと思っていたアルバム。しかし思いの外,中古盤が高値で手が出なかった。今回,安価のアナログ盤をネットで購入できた。70年代に発売されたと思われる日本盤だった。ジャケットや盤の状態が良くないのが安かった理由だ。盤の汚れは目視でもかなりのものだ。愛用しているフラッシュ・ディスク・ランチのアナログ洗浄液で丁寧にクリーニングをして,いざ試聴。ホーンセクションが高らかに鳴り響く。久しぶりの『原子心母』だ。

割と順調に聴き進めてきたが,中間部辺りから音がかすれ気味になり,流石に途中で針を上げると埃がびっしりと付いていた。針のクリーニングをして続きを聴く。バンド演奏+ホーン,コーラスというユニークなサウンドは,『ボディー』というドキュメンタリー映画で共演した作曲家ロン・ギーシンの協力でつくりあげたものだ。全英チャート1位という大ヒット作となった。と,そうこうしているうちにA面終盤にはまた音がかすれ始め,聴き終わるころにはまたも針にびっしりと埃が引っ掛かっていた。

さて,B面はA面の超大作とは対照的にシンプルな小曲が並ぶ。この組み合わせがまた面白い。B面1曲目「もしも…」を聴いていたら,すでに曲の途中から音が割れ始める。何とか1曲を最後まで聴き終えて針を上げると,ものすごい埃が取れた。1曲分でこれほど埃が取れたのは初めてだ。これが70年代から今日までの50年近い年月分の埃か。

結局,盤の埃を取るために両面を3回ずつ再生しなければならなかった。しかし,その甲斐あって今ではかなり良い音に生まれ変わった。ちなみに1970年11月に書かれた日本盤ライナーノーツのタイトルを紹介しよう。

ピンク・フロイドの道はプログレッシヴ・ロックの道なり!」

そして,訳詞は今野雄二だ。しかし,「アランのサイケデリック・ブレックファスト」だけは「対訳不可能につき歌詞のみ掲載致します。」となっている。その歌詞というのはバンドのローディーが朝食をとるときの一人喋りである。
原子心母(完全生産限定盤) [Analog] - ピンク・フロイド
原子心母(完全生産限定盤) [Analog] - ピンク・フロイドThe Body - Roger Waters, Ron Geesin
The Body - Roger Waters, Ron Geesin

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この記事へのコメント

偉大なる詐欺師
2021年03月13日 17:08
トースト、コーヒー、マーマレード、僕マーマレード好き。ものすごく評判が良かったので期待していたが、聴いたのが「狂気」の後だったので、トータルでみると割合普通だな、というのが初めての印象。しかしリリース当時はこれがもの凄く新しかったのだろう。
ギニー・ウィズ・ミルク・カウ
2021年03月14日 11:46
A面はやはりロン・ギーシンの貢献が大き過ぎると思われます。意外にバンドの素の部分が出たB面が面白いかと。本作の経験が次の『おせっかい』に生かされているので,彼らの絶頂期直前の踏み台的アルバムという位置づけが現在の評価かもしれません。