大貫妙子 初アナログ化 「note」[No.932]

CDでしか発売されていなかったアルバムをLPで発売するという企画だ。1992年~2005年に発売された大貫妙子のアルバム10作品がアナログ化された。そもそもアナログ盤が存在しなかった音源をアナログ化するとどうなるのか。期待半分不安半分。今回は英国アビーロード・スタジオでハーフ・スピード・カッティングとのこと。もっともアナログが似合いそうな「note」を購入した。さてその音はというと...。

これが素晴らしい音質だった。何より感心したのは豊かな低音。聴く者を包み込むような深みのあるベースの音がよい。さらにアコースティックギターのきらびやかなサウンドが見事。大貫妙子のヴォーカルがまた繊細に録音されていて心に響く。アナログ化は大成功だ。

90年代に入り,音楽ソフトは確実にCD中心に切り替わった。90年代にもCDとアナログ盤の両方をリリースしていたアーティストもいたが,それは少数だった。アナログ盤を出してもごくわずかなリスナーにしか必要感がなかったであろう。どう考えてもCDの取り扱いの便利さ,デジタルファイルの使い勝手の良さが勝っていた。そんな時期の音源をアナログで聴いてみたい,という思いは以前からもっていた。

実際には90年代~00年代の作品のアナログ盤を何枚か持っていて,やはりアナログの音の良さに気付いてはいたのだ。ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン『オレンジ』,マシュー・スウィート『ガールフレンド』,エルヴィス・コステロ『オール・ディス・ユースレス・ビューティー』など。さらに10年代に入って新譜がCDとアナログ盤両方で出ることが多くなった時期の佐野元春&ザ・コヨーテ・バンド『Maniju』の音の良さには感心させられていた。しかし,それらは最初からアナログでも出すことが前提にされていた。今回の大貫妙子の場合は発売当時アナログ盤を出す企画は存在しなかった。それを今になってアナログ化するとどうなるのかが不安だったのだ。

今回の結果からCDでしか発売されなかった時期の音源をアナログ化しても,十分にアナログの良さが生かされた作品になることがわかった。今後もアナログ化に期待したい。ただし,今回税込みで一枚4,180円は高い。『note』が素晴らしかったので『TCHOU』『One Fine Day』もぜひ欲しい。でも高い。悩むところである。
note [Analog] - 大貫妙子
note [Analog] - 大貫妙子TCHOU <チャオ!>(限定盤)[Analog] - 大貫妙子
TCHOU <チャオ!>(限定盤)[Analog] - 大貫妙子One Fine Day [Analog] - 大貫妙子
One Fine Day [Analog] - 大貫妙子

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この記事へのコメント

偉大なる詐欺師
2020年12月30日 13:07
4,000円と言えば最早”2枚組”の感覚ですな。
ギニー・オン・ダブル・アルバム
2021年01月01日 11:33
ピンク・フロイド『ザ・ウォール』という感じですな。子どもには手が出せなかった2枚組。