『Be Bop 'N' Holla 』アンディ・フェアウェザー・ロウ[No.911]

前から聴きたかった一枚。中古盤をネットで見つけ発注していたが,コロナ騒ぎで入荷が遅れ,予定の数か月後に海外から発送されてきた。エリック・クラプトンのツアー・サポート・ギタリストとして有名だが,英国ロックの生き証人である。1966年エイメン・コーナーのヴォーカリストとしてデビューしている大ベテランだ。本作は1976年のソロ・アルバム。これが英国ロックらしさにあふれた愛すべき一枚だ。入手できたことに感謝。

ソロ3作目でプロデュースはグリン・ジョーンズ。初期はビートルズのゲット・バック・セッションのエンジニア,ザ・フー『フーズ・ネクスト』のプロデューサー,さらにフェイセス,イーグルス,エリック・クラプトン,ボブ・ディランなど多くのプロデュース作品を残している。本作でもそつのないいい仕事ぶりである。

さて肝心のアルバムの内容だが,1曲目のラテン風味に驚かされる。明るく躍動的なサウンドに,アンディ・フェアウェザー・ロウの渋みあふれるヴォーカルが乗る。この時期,イギリス勢ではジム・キャパルディのアルバムでもラテン・サウンドが導入されていた。レゲエではなくカリプソ的なラテン・サウンドを取り込むイギリス・ミュージシャンの例が少なく,珍しいと記憶している。続く2曲目でも緩いグルーヴが心地よく,ストレートな8ビートではないリズムの導入が図られている。ヴァレリー・カーターのカヴァーで知られるメロウ・グルーヴA③,カントリー風な曲だがやはり英国的になってしまうA⑤,意外なビートルズ・カヴァーA⑥と聴きどころが多い。

B面では,ファンキーなB①が少し歌謡曲の香りがするのが日本人としては面白い。今度はしっかりレゲエ・サウンドのB②の次はオールド・ジャズ・テイストのキャバレー・サウンドB③のようなアプローチもできるというあたり,流石は懐の深い英国ロックである。アルバム最後のB⑤は,ここでもラテン・サウンドがさく裂するミディアム・ナンバーでしめる。

決して派手な作品ではないが,聴くほどに味わいを増すイギリス・ロックだ。
ビー・バップ・ン・ホラ (生産限定紙ジャケット仕様) - アンディ・フェアウェザー・ロウ
ビー・バップ・ン・ホラ (生産限定紙ジャケット仕様) - アンディ・フェアウェザー・ロウThe Very Best of Andy Fairweat - Fairweather Low, Andy
The Very Best of Andy Fairweat - Fairweather Low, AndyWHALE MEAT AGAIN - JIM CAPALDI
WHALE MEAT AGAIN - JIM CAPALDIワイルド・チャイルド(期間生産限定盤) - ヴァレリー・カーター
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