イタリアン・プログレのはみだし具合[No.908]

テクニカルなインストゥルメンタル演奏が高速で展開するロックが聴きたくなり,レコード棚でプログレを物色する。まず思いついたのがジェントル・ジャイアントのライヴ盤『プレイング・ザ・フール』。演奏途中でメンバーが楽器を持ち替える演出もある超絶演奏集団である。しかし,レコード盤のコンディションがあまり良くない。そこでふと目に付いたリターン・トゥ・フォーエバー『浪漫の騎士』を聴いてみる。すると…。

テクニカルなのはいいが,あまりにスムーズに曲が流れて行ってしまう。ひっかりがないまま曲が進んでいくので,やっぱりジャズの人たちは違うな,と思う。所謂フュージョンということだろうか。初めてこのレコードを聴いたときは,まるでロックかと思ったものだが,出自は隠せないのだ。続いて日本の70年代フュージョン系の音楽と言えばということで,『KYLYN LIVE』を聴いてみる。ちょうどレコードのクリーニングを終えたばかりだったので,ターンテーブルに乗せて針を落とすと,こちらはフュージョンの姿を借りたロックだった。渡辺香津美はジャズ・ミュージシャンとはいえ,ほかのミュージシャンがロック畑ばかりだったのだ。特に村上ポンタ秀一のドラムの格好良さといったらない。

プログレに戻って,ライヴ盤と言えばP.F.M.『クック』。1曲目「フォー・ホール・イン・ザ・グラウンド」の尋常ではない変拍子をものともしないスピード感あふれる演奏にはいつ聴いても度肝を抜かれる。この調子でアルティ・エ・メスティエリ『ティルト』へ続く。手数の多すぎる高速ドラムとゆったりとしたメロディ・ラインの取り合わせが実にいい。やはり今聴きたい音楽はこちらだ。荒っぽいぐらいの勢いを残しつつ,テクニカルに洗練された演奏ぶりと,通常の曲展開からはみ出す要素の多いイタリアン・プログレに惹かれた。アレア,バンコ,オザンナなどいずれもイタリアン・ロックは過剰で乱暴にはみ出している。

今この瞬間に心が求める音楽を探す旅。ステイ・ホームのレコード棚内世界旅行だった。
Cook - EX - P.F.M.
Cook - EX - P.F.M.ティルト(完全生産限定盤)(紙ジャケット仕様)(特典なし) - アルティ・エ・メスティエリ
ティルト(完全生産限定盤)(紙ジャケット仕様)(特典なし) - アルティ・エ・メスティエリKYLYN LIVE - 渡辺香津美
KYLYN LIVE - 渡辺香津美Playing the Fool: The Official Live - Gentle Giant
Playing the Fool: The Official Live - Gentle Giant22&linkCode=osi&th=1&psc=1">浪漫の騎士(期間生産限定盤) - リターン・トゥ・フォーエヴァー
浪漫の騎士(期間生産限定盤) - リターン・トゥ・フォーエヴァー

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