100 プルーフ・エイジド・イン・ソウル [No.893]

久しぶりにフラッシュ・ディスク・ランチのアナログ洗浄液で,数枚まとめてレコードをクリーニングをした。そのうちの一枚が,100 プルーフ・エイジド・イン・ソウル『サムバディーズ・ビーン・スリーピング・イン・マイ・ベッド』だった。スクラッチ・ノイズや埃っぽい靄がかかった音が,立体的で力強いサウンドに蘇った。流石の威力である。不思議なジャケットの本作の肝は,スティーヴ・マンチャの魅力的なヴォーカルだ。

インヴィクタス/ホット・ワックスは,モータウンを離れたエディ・ホーランド,ラモン・ドジャー,ブライアン・ホーランドが設立したレーベルである。モータウン的なニュアンスを残しながら,その先をめざした同レーベルにとって,スティーヴ・マンチャのダイナミックな唱法は魅力的だったのだろう。本作は,H=D-Hチームの思惑とスティーヴ・マンチャのパワフルなヴォーカルの魅力がうまく結実している。

それにしてもジャケットの意味の分からなさである。鳥の巣の中の卵は?マークが付いていて,ジャケットを裏返すと,巣の中はカラで巣の外に鳥が死んでいる。生と死の暗示か,ただのジョークなのか,それにしては笑えない。

本作からは「サムバディーズ・ビーン・スリーピング・イン・マイ・ベッド」が全米8位まで昇る大ヒット・シングルになった。しかし,次のシングル「シーズ・ノット・ジャスト・アナザー・ウーマン」を出して両者が互いに売れ行きを邪魔するのでは,という不安から,同曲はエイス・デイ名義で出されることになった。すると,こちらのジャケットもおよそ購買意欲を掻き立てないイラストなのだ。やはり考えていることが良く分からない。そんなわけで,エイス・デイのアルバムに100 プルーフ・エイジド・イン・ソウル「シーズ・ノット・ジャスト・アナザー・ウーマン」が収録されるという妙な事態が発生している。

インヴィクタス/ホット・ワックスからは,いいアーティストが好盤を発表している。チェアメン・オブ・ザ・ボード,ハニー・コーンなどは特にヒットを飛ばしている。ぜひレコードを見つけてみたいものだ。
サムバディーズ・ビーン・スリーピング・イン・マイ・ベッド+5(日本独自企画盤、解説、ボーナストラック付き) - 100プルーフ・エイジド・イン・ソウル
サムバディーズ・ビーン・スリーピング・イン・マイ・ベッド+5(日本独自企画盤、解説、ボーナストラック付き) - 100プルーフ・エイジド・イン・ソウルジ・エイス・デイ+4(日本独自企画盤、解説、ボーナストラック付き) - ジ・エイス・デイ
ジ・エイス・デイ+4(日本独自企画盤、解説、ボーナストラック付き) - ジ・エイス・デイギヴ・ミー・ジャスト・ア・リトル・モア・タイム(日本独自企画盤、解説) - チェアメン・オブ・ザ・ボード
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