『東京は夜の七時』矢野顕子 シティ・ポップ?[No.891]

先日,中古レコード市で初めて本作のアナログ盤を見つけた。長いこと探していたが,遂に見つけた。レコードの帯にこだわる人もいるが,私は特に思い入れはない。昔から帯は外していた。今回購入したアルバムは帯付きで,「豪華ミュージシャンのサポートを得て贈る”天真爛漫”矢野顕子グローバルな愛の世界!」と宣伝文句が躍っている。まあ,確かに言いえて妙。豪華ミュージシャン参加のためか,昨今ブームのシティ・ポップの一枚として紹介されているが,内容はむしろアヴァンギャルド・ポップでしょう。しかもライヴ盤だ。

バックを務めるのは細野晴臣,高橋ユキヒロ,坂本龍一YMOトリオ。ギター松原正樹。パーカッション浜口茂外也。コーラス吉田美奈子,山下達郎。この豪華メンバーゆえにシティ・ポップ呼ばわりされるのであろう。今となっては豪華すぎるメンツである。しかし,矢野顕子本人はいたって通常営業。童謡「サッちゃん」のピアノ弾き語りのどこがシティ・ポップか。「行け柳田」で当時の読売ジャイアンツのオーダーを1番から順に9番までスキャット風に歌う(「ど,ど,土井」の件が最高)矢野顕子のどこがシティ・ポップか。

本作は『JAPANESE GIRL』に始まるフィリップス時代の集大成とも呼べる選曲,内容のライヴ盤である。この後,『ごはんができたよ』からは,ポップもアヴァンギャルドも,より深みを増していく80年代に入っていく。その意味で初期矢野顕子のまとめといった位置づけの『東京は夜の七時』である。ちなみにA面をかけている最中から音がくぐもってきて,聴き終わってレコード針を見たら埃がぎっしり付いていた。クリーニングをして何度かレコードに針を落とせば音が復活するであろう。
東京は夜の7時 - 矢野顕子, 矢野顕子
東京は夜の7時 - 矢野顕子, 矢野顕子JAPANESE GIRL - 矢野顕子
JAPANESE GIRL - 矢野顕子長月 神無月 - 矢野顕子
長月 神無月 - 矢野顕子いろはにこんぺいとう(紙ジャケット仕様) - 矢野顕子, 矢野顕子, 矢野誠
いろはにこんぺいとう(紙ジャケット仕様) - 矢野顕子, 矢野顕子, 矢野誠ト・キ・メ・キ[SHM-CD] - 矢野顕子
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