『ホウル』ジム・フィータス[No.870]

ジム・フィータスがその存在を知らしめた1984年のアルバム。彼の他のレコードは結構頻繁に目にしたし手にも入れていたが,本作はこれまで一度も中古レコード店で見かけたことはなかった。入手は無理かなと思っていたところ,ふとヤフオクで検索すると何と普通に出品されていた。迷わず購入し,聴いてみた。CDで何度も聴いて十分に分かってはいたものの,そのエネルギーの放出度合が桁外れで,久しぶりに驚愕した。これをたった一人で作り上げたとは,一体どんな脳味噌の構造なのだろう。

クレジットにはジム・フィータスがすべてを作り演奏したとある。壮烈な音の洪水なのだが,苦労して作ったとはとても思えない。きっとノリノリで大いに楽しんで作ったのだろうと思われる。このサウンドは,打ち込みやらノイズやらがあふれているが,あくまでも基本はロックン・ロールなのだ。音の情報量は凄まじいが,疾走感のあるビートに乗って展開するため,小難しいところはない。このアルバムはジム・フィータスという男の狂気がハイ・スピードのロックン・ロールに閉じ込められているのだ。

フィータスは,初期においてはアルバムごとに名義を変えていた。本作は”Scraping Foetus Off The Wheel"名義である。こうしたお遊びも,次はどんな名前でリリースするのだろう,という興味を掻き立てる。後にフィータスと統一されるが,この頃のレコーディング,中でも本作は飛びぬけて素晴らしい。
Hole - Scraping Foetus Off the Wheel
Hole - Scraping Foetus Off the WheelSink (Dig) - Foetus
Sink (Dig) - FoetusGash - Foetus
Gash - Foetus

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント