[No.772]『ファイヤー・アンド・スキル』/ザ・ジャム

Fire And Skill/The Jam
今更ザ・ジャムのライヴでもないよなあ,と思いつつ,HMVのまとめ買いで半額近くになるというお知らせにつられて,ついつい購入してしまったボックス・セット。しかし,1977年から1982年まで年ごとに一枚ずつ計6回分のライヴが収録されているという好企画で,ライヴで綴るザ・ジャムの音楽的変遷といった趣である。加えて,6年間何ら変わらないのはライヴでの熱さであった。

ディスク1は正にパンクそのもの。1分半くらいの短い曲が次々に繰り出される様には驚かされた。黒のスーツで決めた初期のライヴ映像を昔からビデオでよく観ていたが,まさしくあの映像通りの演奏だ。中期のライヴはこれまでも別音源でよく聴いていたが,『オール・モッド・コンズ』を発表したころの1979年のライヴと,『サウンド・アフェクツ』を発売したころの1980年のライヴという,それぞれ微妙な時期の音源で興味深い。

後期はホーンやコーラス隊を導入するなど,もはや3人だけでの演奏ではポール・ウェラーが満足できなくなっていた時期の録音。スタイル・カウンシルがもう目の前という感じ。ディスク6は解散発表後のラスト・ツアーからの収録で,バンドとしてやるべきことはやり尽くしたというべき内容である。

これまでザ・ジャムのスタジオ録音,公式のライヴ盤,アルバム未収録曲集,BBC音源など,ほとんどの公式作品は購入してきたし,散々聴いてきた。したがってこのリリースに関しては本当に今更という気がして乗り気がしなかった。しかし,いざ聴いてみると,やはりいいに決まっているので好意的に聴くことができた。できることならもっと早い時期にリリースしてくれていたらありがたかった。『ディグ・ザ・ニュー・ブリード』にしても『ライヴ・ジャム』にしても,各時期の録音から数曲ずつ取り出してまとめた作品だった。ということは,もちろんそれぞれの時期の録音はきちんとして形で残っていたはずだ。それぞれ単独の一公演ずつ出せよ,と昔から思っていたものが今になって実現したわけだ。しかし,ちょっと遅すぎたのだ。

ファイアー・アンド・スキル
ユニバーサル ミュージック
2015-10-30
ザ・ジャム

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ディグ・ザ・ニュー・ブリード
ポリドール
1990-11-01
ザ・ジャム

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Live Jam
Ume Imports
2005-10-11
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At the BBC
Polygram UK
2005-10-25
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この記事へのコメント

2016年12月04日 22:35
それぞれの時期で、統一してくれたのはありがたかったですね。これうちの部屋の特別なところに鎮座しています。
2016年12月10日 15:38
ザ・ジャムの『ディグ・ザ・ニュー・ブリード』との出会いは大きかったです。しかも,格好いいバンドがいると分かったと思ったらちょうど解散の頃でした。ぎりぎり最後に少しだけザ・ジャムに間に合ったというところです。

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