[No.745]『ザ・ベスト・オブ...トレイシー・ウルマン』/トレイシー・ウルマン
The Best Of...Tracey Ullman
80年代,イギリスのTVコメディエンヌだったトレイシー・ウルマンは,スティッフ・レコードの社長夫人と知り合いだった縁でレコード・デビュー。全英シングル・チャートのトップ10に次々にヒット曲を連発した。その勢いをパックしたベスト盤が本作。どこから聴いてもポップ全開で,実に幸せな気分になれる。仕事や人間関係に行き詰まり,気分転換を図りたいならぜひ本作を。
流石はスティッフ・レコード,60年代ポップスを80年代仕様でチューン・アップするのはお手の物だ。メロディアスなポップ・ナンバーも,スローなバラードも,ロックンロールもファンキーもお任せだ。トレイシー・ウルマンというポップ・アイコンを使って,ポップ万華鏡的展開で好き放題,しかもしっかりヒットを飛ばしたのだから,これを痛快と言わずして何と言おう。して,やったりである。
ジャッキー・デシャノンの「ブレイク・アウェイ」,カーティス・マッコールの「ゼイ・ドント・ノウ(夢見るトレイシー)」,ドリス・デイのカヴァー「そっと抱きしめて」などなど,どの曲もやることなすこと上手くいっている。中でも,同じスティッフ・レコードのマッドネスの「マイ・ガール」のカヴァーが「マイ・ガイ」とはよくわかっている。勿論,モータウン・レコード,テンプテーションズの「マイ・ガール」とメリー・ウェルズの「マイ・ガイ」に掛けているわけだ。
これほど理屈抜きに楽しめるアルバムは80年代ならでは。その頃,我が国では,ちょうど大滝詠一がアイドル相手に曲を書き,アレンジもして似たようなアプローチをしていたことを思い出す。過去のポピュラー・ミュージックに敬意を払いながら,その時代に合った新しいサウンドを作り上げる。いつの時代も歴史は繰り返すものだが,最近そういうアーティストや制作スタッフはポピュラー界に存在するのだろうか?
80年代,イギリスのTVコメディエンヌだったトレイシー・ウルマンは,スティッフ・レコードの社長夫人と知り合いだった縁でレコード・デビュー。全英シングル・チャートのトップ10に次々にヒット曲を連発した。その勢いをパックしたベスト盤が本作。どこから聴いてもポップ全開で,実に幸せな気分になれる。仕事や人間関係に行き詰まり,気分転換を図りたいならぜひ本作を。
流石はスティッフ・レコード,60年代ポップスを80年代仕様でチューン・アップするのはお手の物だ。メロディアスなポップ・ナンバーも,スローなバラードも,ロックンロールもファンキーもお任せだ。トレイシー・ウルマンというポップ・アイコンを使って,ポップ万華鏡的展開で好き放題,しかもしっかりヒットを飛ばしたのだから,これを痛快と言わずして何と言おう。して,やったりである。
ジャッキー・デシャノンの「ブレイク・アウェイ」,カーティス・マッコールの「ゼイ・ドント・ノウ(夢見るトレイシー)」,ドリス・デイのカヴァー「そっと抱きしめて」などなど,どの曲もやることなすこと上手くいっている。中でも,同じスティッフ・レコードのマッドネスの「マイ・ガール」のカヴァーが「マイ・ガイ」とはよくわかっている。勿論,モータウン・レコード,テンプテーションズの「マイ・ガール」とメリー・ウェルズの「マイ・ガイ」に掛けているわけだ。
これほど理屈抜きに楽しめるアルバムは80年代ならでは。その頃,我が国では,ちょうど大滝詠一がアイドル相手に曲を書き,アレンジもして似たようなアプローチをしていたことを思い出す。過去のポピュラー・ミュージックに敬意を払いながら,その時代に合った新しいサウンドを作り上げる。いつの時代も歴史は繰り返すものだが,最近そういうアーティストや制作スタッフはポピュラー界に存在するのだろうか?
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