[No.596]『ホエァ・アー・オール・ナイス・ガールズ?』/エニーィ・トラブル

Where Are All Nice Girls?/Any Trouble('80)
昨年末に購入した『ビッグ・スティッフ・ボックス・セット』に入っていたエニー・トラブルの3曲に、久しぶりに大きく心を動かされた。この小気味よさ、ソングライティングの確かさ、パンク通過後のスピード感に乗ったポップセンス、すべてが自分がロックを聴き始めた頃に気に入っていた要素だ。ザ・キュアー、XTC、エルヴィス・コステロ、スクィーズ、ニック・ロウなどなどの音楽性と同種のアーティストで、これまで全く知らなかった才能に出会った嬉しさを久しぶりに味わった。

しばらく本作を探していたのだが、なかなか見つからず先日ひょいとアマゾンで発見し入手した。期待に違わぬ名盤である。

最近ではパワー・ポップの傑作扱いもされているエニー・トラブルのファースト・アルバム。当時エルヴィス・コステロ、ニック・ロウらにレーベルを去られ、その後釜として期待されたのがこのエニー・トラブルだ。実際サウンド面、ソングライティング面では、エルヴィス・コステロ『マイ・エイム・イズ・トゥルー』に共通点が多い。もし、コステロアトラクションズを結成せず、ギター・バンドとして続けていたらこういう音だったかもしれない、と思わせるサウンドだ。当初は自主制作で出した「イエスタディズ・ラブ」は、コステロ「ウェルカム・トゥ・ザ・ワーキング・ウィーク」のシャキシャキした演奏スタイルを受け継いでいるし、「ガールズ・アー・オールウェイズ・ライト」「アリソン」色が濃厚、つまりはブラック・ミュージックからの影響を受けたバラード・ナンバーということだ。

バンドの中心メンバー、曲を書きヴォーカルを取っている眼鏡の男がクレイヴ・グレッグスンだ。バンド解散後もソロや女性アーティストとのデュオなどで活動している。2007年にはエニー・トラブルの再結成もあった。その時の曲「ザット・サウンド」『ビッグ・スティッフ・ボックス・セット』にも入っていたのだが、それにずっと気付かずに80年代の曲だとばかり思って聴いていた。それくらい、2007年の音は80年代当時と変わっていなかったので驚いた。

アルバムの曲はどれも良いが、CDでは、もともとは自主制作だったシングル曲「イエスタディズ・ラブ」が1曲目に入っていて、これを聴けばどんなバンドかが一発で分かる。アコースティック・ギターのカッティング、ブレイクを多用するドラム・パターンが心憎い。入手は簡単ではないかも知れないが、是非聴いて欲しい一枚だ。

Where Are All the Nice Girls?
Stiff
2007-02-13
Any Trouble

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この記事へのコメント

2013年02月24日 12:34
エニー・トラブル、俺はこのファーストしか持っていませんが、R&B感覚のあるパワーポップがいかしてますね。ルックスからは想像もつかないかっこよさ!!(笑)
2013年02月24日 13:13
シュガー・シェイカーさん同様、これしか持っていませんが、先に再結成盤を探してみようかと思います。本当に久々のヒットでした。今まで知らなかったのがかえって良かったのかもしれませんが。

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