[No.557]『ニュー・クリア・デイズ』/ザ・ヴェイパーズ('80)
New Clear Days/The Vapors('80)
コンコンコンコンと心地よく響くエレキギターの音を出したくてどう弾くのか苦労したのがその昔のこと。何のことはない、
手のひらの手首に近いところで軽く弦を押さえてミュートしながら弾けば良いだけだった。ザ・カーズの「ベスト・フレンズ・ガール」のイントロなどでお馴染みのあの音だ。アルバム全編に渡ってこのミュートしたフレーズが満載なのがザ・ヴェイパーズのアルバム『ニュー・クリア・デイズ』だ。特に1曲目の「スプリング・コレクション」のイントロが弾きたくて、練習したことを思い出す。
ザ・ヴェイパーズは2枚のアルバムを発表して、中心人物のデイヴィッド・フェントンが引退したため消滅したイギリスのバンドだ。「ターニング・ジャパニーズ」というシングル曲が全英3位のヒットを記録しているので、結構な成功を収めている。とにかく小気味良い疾走感溢れるビートと、ポップで覚えやすい楽曲を併せ持つ、明るいニュー・ウェーヴの好例だ。プロデューサーがヴィック・カッパースミス=ヘヴンという人で、ザ・ジャムのプロデュースで知られる。特にザ・ジャム中期の強力シングル群のサウンドを思い浮かべてくれるとよい。「ストレンジ・タウン」「ホエン・ユー・アー・ヤング」「ゴーイング・アンダーグラウンド」。ああいうサウンドだ。ザ・ヴェイパーズにぴったりのプロデュースをしてくれたいい仕事である。
時代の波にのまれて消えていった感が強いので、再評価されることも少ないように思う。ザ・ヴェイパーズと言ってどれだけのロック・ファンが反応できるだろう。良いバンドだったのだがアルバム2枚で解散はいかにも惜しい。ぜひ聴いて欲しいのはファースト・アルバムの『ニュー・クリア・デイズ』の方だ。
コンコンコンコンと心地よく響くエレキギターの音を出したくてどう弾くのか苦労したのがその昔のこと。何のことはない、
手のひらの手首に近いところで軽く弦を押さえてミュートしながら弾けば良いだけだった。ザ・カーズの「ベスト・フレンズ・ガール」のイントロなどでお馴染みのあの音だ。アルバム全編に渡ってこのミュートしたフレーズが満載なのがザ・ヴェイパーズのアルバム『ニュー・クリア・デイズ』だ。特に1曲目の「スプリング・コレクション」のイントロが弾きたくて、練習したことを思い出す。
ザ・ヴェイパーズは2枚のアルバムを発表して、中心人物のデイヴィッド・フェントンが引退したため消滅したイギリスのバンドだ。「ターニング・ジャパニーズ」というシングル曲が全英3位のヒットを記録しているので、結構な成功を収めている。とにかく小気味良い疾走感溢れるビートと、ポップで覚えやすい楽曲を併せ持つ、明るいニュー・ウェーヴの好例だ。プロデューサーがヴィック・カッパースミス=ヘヴンという人で、ザ・ジャムのプロデュースで知られる。特にザ・ジャム中期の強力シングル群のサウンドを思い浮かべてくれるとよい。「ストレンジ・タウン」「ホエン・ユー・アー・ヤング」「ゴーイング・アンダーグラウンド」。ああいうサウンドだ。ザ・ヴェイパーズにぴったりのプロデュースをしてくれたいい仕事である。
時代の波にのまれて消えていった感が強いので、再評価されることも少ないように思う。ザ・ヴェイパーズと言ってどれだけのロック・ファンが反応できるだろう。良いバンドだったのだがアルバム2枚で解散はいかにも惜しい。ぜひ聴いて欲しいのはファースト・アルバムの『ニュー・クリア・デイズ』の方だ。
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