[No.312]Back In Black/AC/DC('80)

「バック・イン・ブラック」/AC/DC('80)。
何と言ってもアルバム売り上げ世界第2位ですから。全世界で4200万枚のセールスを上げ、マイケル・ジャクソン『スリラー』に次ぐ第2位の記録は現在も更新中。この真っ黒なアルバム・ジャケットは、ヴォーカリストであるボン・スコットの急死を受けて喪に服したものらしい。
グラム・ロック・バンド、ジョーディーのヴォーカリストだったブライアン・ジョンソンを後任に迎え、新生AC/DCとして臨んだ『バック・イン・ブラック』。このアルバムが世界第2位のセールスというのは、改めて聴き返してみても正直なところピンとこない。それほどの内容なのか? というよりはただのロック・アルバムだろう、と。AC/DCは何ら難しいことをしているわけでもなく、強力なメッセージを訴えるわけでもなく、ましてルックスがいいわけでもなく、単なるロック・バンドにすぎない。この驚異的なセールスに見合うある種のあざとさまで含めた大衆性を備えているとも思えないのだが、ロック・バンドとして圧倒的な支持を集めているのは確かだ。
バンドのメンバーは自分たちがヘヴィ・メタルと見なされることを嫌っているという。では何なのかと問えばロックン・ロール・バンドなのだと。この感覚はキッスとも共通するところだ。スクールボーイ・スタイルのアンガスのコスチュームなどもやはりエンターテインメントとしてのあり方がキッスのメイクと相通じるものがある。
収録曲はミディアム・テンポのものが多く、スローなバラード・タイプの曲はなし。当然大げさに盛り上げるタイプの曲もなし。徹頭徹尾頑固なロック・ナンバーのみだ。中ではタイトル・ナンバーのギター・リフがレッド・ツェッペリン風で、いいアクセントになっている。隙間を生かしたリフ作りは本家ジミー・ペイジに負けじとバッチリとキメ、ブライアン・ジョンソンのハイトーン・ヴォーカルも本家ロバート・プラントばりのシャウトだ。次の「狂った夜」ストーンズ風のコード・リフで、アルバムを代表する2曲が、ロック界の先輩に学んだものをしっかりとお返しした結果となっている。
商業的な成功の背景を探ってみると、シンプルなロックに徹している潔さが逆にクローズアップされてくる。聴衆に媚びることなく、先達に学んだロックをアルバム全編に渡ってストレートに表現したいこと。彼らが自分たちを語る時のロックン・ロールであるという言葉通り、このアルバムには無駄というものがない。だからこそただひたすらのロックなのだ。
そんな彼らの比較対象となるべきミュージシャンは、キッスでありラモーンズでありモーターヘッドなのだ。常に普遍的で不変のロックをやり続けている(きた)という点においてだ。

Back in Black
WEA International
2003-02-18
AC/DC

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