[No.282]The Mayor Of Simpleton/XTC('89)

ついさっき終わり近くまで書いたこの文章が何故か消えてしまった。バックアップもきかない。だからパソコンは嫌いだ。融通がきかない。おまけにフリーズするとどうしようもない。電源を切ると立ち上がるのに時間がかかる。やっぱり何でもできる機械より、ひとつのことしかできない専門機のほうが信用できる。そう、パソコンは信用できない。
自分としてはかなりいい文章を書いていたと思うのだが、また最初から書く気は失せてしまった。まったく何とかならないのか。
XTCである。最近この曲のギター・リフをコピーして弾いている。CとDのコードを繰り返す反復が心地よい。尚かつ1弦の3フレットを押さえっぱなしで同じ音が繰り返されるところがいいのだ。
タイトルが「大馬鹿市長」。凄い。しかし、歌詞をよく読むと明らかにサム・クック「ワンダフル・ワールド」へのオマージュであることが分かる。

  大学に近寄ったこともない/テストを受けたこともない/学士号をとったこともない/僕は大馬鹿市長/
  でも1つだけよく知っている/I LOVE YOU


これが「メイヤー・オブ・シンプルトン」だが、サム・クック「ワンダフル・ワールド」の歌詞はこうだ。

  歴史の勉強はよく分からない/生物の授業もよく分からない/科学も分からない/フランス語も/
  でも I LOVE YOU はよく知っている/もし君も僕を好きだったなら/なんて素晴らしい世界なんだ


この歌詞を書いている時に何故か消えてしまったのだ。全く頭に来る。それはともかく、いい歌だ。
で、言いたかったことは歴史を知らずして創作はできない、ということ。先達に学んでこそ新しい表現ができる。これこそポップ・ミュージック。いや、どのジャンル、どの世界であっても同じことだろう。最近つくづく感じていることだ。表現は過去の積み重ねの上に成り立っている。それを知らずして、新しいものを作ったつもりになっている馬鹿者もいる。そんなことはとっくにやられているっていうのだ。無知は恥ずかしいことだ。
最後に記録を紹介する。この曲はなんとアメリカのビルボード・モダン・ロック・チャートで1位を記録している。今日初めて知って驚いた。さらに凄いのはその前の1位がエルヴィス・コステロ「ヴェロニカ」で、次に1位になったのがザ・キュアー「ファシネイション・ストリート」って本当かよ? って話。この頃、イギリスのパンク、ニュー・ウェーヴ出身の実力者がちゃんと売れていたってことだ。アメリカ人も馬鹿にできない。いや別に他意はないのだが。頭にきたので、もうこれで終わる。ああ、もっといい文章が書けていたのに。

Oranges & Lemons
Virgin
1996-03-19
XTC

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この記事へのコメント

偉大なる詐欺師
2009年05月10日 01:02
この曲の頃。下宿で畳替えをするからと言って追い出され、一晩学生寮の友人の部屋に転がり込んだ事がある。ゲームなぞやっていたが「あ、ベストヒットUSAの時間だ」とチャンネルを切り替えるとこの曲のプロモーションビデオが流れていて、みんなで見入った。(当時これはいいアルバムだ、と所構わず吹聴してあるいていた)ビデオはモノクロで演奏を収めたシンプルなものだったがMTV全盛時の鬱陶しい映像の奔流の中ではむしろ好感を抱いた印象がある。
ノエルかえる
2010年03月18日 13:32
こんにちわ、おじゃまします。
サム・クックの歌のことは知りませんでした。
ありがとうございます。
ノエルかえる
2010年03月19日 09:30
つづけて、すみません。
「Wonderful World」、歌詞を見ますと、中学生か高校生の生徒が教師に恋をして、優等生になったら、自分のことを好きになってくれるだろうな、というように読めました。
肯定的な歌だと思います。
「メイヤ-・・」は、教養はないけれど愛情はあると言っている人物を戯画化している歌です。必ずしも、メイヤーを肯定しているとは判別出来ません。山田洋次監督が寅さんを慈しんでいるように、アンディがメイヤーを捉えているかどうかは確かではありません。
「Leisure」は、「Lazybones」を読み替えることで創られているので、同様なことはあるかもしれません。
ただ、私には、作詞法からも、オマージュというのには、抵抗を覚えます。

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