[No.264]Come Dancing/The Kinks('83)

DVD「ワン・フォー・ザ・ロード」を観ながら、この時期のライヴのレイ・デイヴィスはやたら元気がいいなあ、観客を煽る煽る、などと思っていたら、本編の後にプロモーション・ビデオが入っていて「カム・ダンシング」の映像が流れた。何と懐かしい! これは確かに当時テレビで観た記憶がある。レイ・デイヴィスが彼女を社交ダンスに誘うのだが、その様子を見ている子どもがやたら茶化すような内容だ。
随分久しぶりに観たので、アルバム「ステイト・オブ・コンフージョン」を聴いてみる。日本盤のタイトルには「夜なき街角」という歌謡曲テイストあふれるサブ・タイトルが付いている。
1曲目からなにやらやけっぱちな感じの叫びが入っていたり ’混乱するばかりだ’というような歌詞だったりと、バンド状況の悪さを反映しているようだ。ジャケット写真もメンバー全員がバラバラの方向へ走り出しているし、裏ジャケットでは全員がバラバラの方向に視線をとばしている。ライナーノーツによるとやはりこの時期メンバーの仲が悪かったことが書かれている。
で、アルバム4曲目の「カム・ダンシング」である。印象的なキーボードのフレーズ。キャッチーで簡潔なメロディ・ライン。「昔はホールでダンスしたものだよなあ」という昔を懐かしむ歌詞。さらに曲の最後にはホーン・セクションが奏でるラテン風なメロディ。そしてあのプロモーション・ビデオはジュリアン・テンプルが監督したもの。それらが一体となり何と72年以来の全英トップ20入りのヒットとなったのであった。
個人的にはこれ以前の「ギヴ・ザ・ピープル・ホワット・ゼイ・ウォント」「ロウ・バジェット」「ミスフィッツ」「スリープウォーカー」などの明快なロック・アルバムが好きで、本作はちょっとそれらとはズレを感じていたのであまり聴き返すことがなかった。久々に聴いてみてもやはり印象に変化なし。何かが違うのだ。それが ’混乱状態’なのだろうか?
ちなみにこの年当時の奥さんだったクリッシー・ハインド(=プリテンダーズ)レイ・デイヴィスとの間にできた子どもを出産するも、二人の仲は冷めていくというわけで、そんな予兆を感じさせるレイ・デイヴィスのソング・ライティングだったのかもしれない。
今気付いたのだが、どうも鍵盤楽器の音が以前よりも多くなっていること、 「思い出のダンス」に顕著に表れているいかにも80年代的なドラムの音やリヴァーブ感が出てきていることがズレと感じさせる要因のようだ。

ステイト・オブ・コンフュージョン~夜なき街角+4(K2HD/紙ジャケット仕様)
ビクターエンタテインメント
2008-06-25
ザ・キンクス

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